1980年生まれ、新潟県南魚沼市出身。祖父の代から続く田んぼを引き継ぎ、2003年に有機農業へ転換。試行錯誤の末、2005年にJAS有機認証を取得。「子どもたちが安心して食べられる米を作りたい」という一念が、22年間の原動力であり続けています。
「土を信じ、水を信じ、時間を信じる。— 田中穂高
それが有機農業の本質だと思っています。」
農薬・化学肥料を一切使わず、土壌微生物の力を最大限に活かした栽培。除草は手作業と水管理で行い、田んぼの生態系を守ります。
刈り取った稲を木の棒に掛け、自然の風と太陽で10〜14日間乾燥。機械乾燥では失われるうまみ成分が、ゆっくりと米粒に凝縮されます。
摩擦熱を抑えた低温精米機で、米の胚芽と表面を傷めずに仕上げます。炊き上がりのツヤと甘みが、通常精米とは一線を画します。
JAS有機認証は、農林水産省が定める有機農産物の日本農林規格に基づき、第三者機関が審査・認定する制度です。農薬・化学肥料を使用しない農地での栽培、生産から出荷までの記録管理など、厳格な基準をクリアした農産物にのみ「有機JASマーク」の表示が許可されます。穂の蔵の全商品は、この認証を継続取得しています。
農薬を使わない田んぼは、雑草との戦いです。毎朝の手取り除草、天敵をかした生態系農業。でも、その苦労の先に、土が生きている実感があります。
化学農薬に頼らない栽培は、22年前に田中穂高が有機農業を始めた日から変わらない原点です。除草剤を使えば確かに楽になる。でも、農薬が土壌の微生物を殺し、生態系のバランスを崩すことを、田んぼの変化を通じて肌で感じてきました。
田んぼに棲むカエルやトンボ、ミジンコが増えると、稲の害虫を食べてくれます。雑草は手で抜き、稲わらを敷いて光を遮る。自然の力を借りながら、人の手で丁寧に育てる——それが穂の蔵の無農薬栽培です。全商品がJAS有機認証を取得しており、その基準の厳しさが、私たちの誠実さの証明です。
はさがけ
稲刈り後、一束ずつ架け干し。機械乾燥では失われる旨みと香りが、太陽と秋風の中でじっくりと米に凝縮されます。
現代農業では効率のために熱風乾燥機が主流ですが、穂の蔵では収穫した稲を昔ながらの「はさがけ」で天日干しします。木製の架け台に稲束を一列ずつ丁寧に掛け、南魚沼の澄んだ秋の空気と太陽光にさらすこと約2週間。
の工程により、米粒の水分が均一にゆっくりと抜け、デンプンが安定した構造を保ちます。炊き上がりのふっくらとした食感と、冷めても損なわれない甘みは、天日干しだからこそ生まれる味わいです。
精米時の摩擦熱は米の旨みを損ないます。穂の蔵では15℃以下に保った専用精米室で、ゆっくりと丁寧に精米。炊き上がりの香りと粘りが違います。
室温を15℃以下に保った専用の精米室を完備。外気温に左右されない安定した環境で、年間を通じて同じ品質を実現します。
高速回転を避け、低速でじっくりと精米することで摩擦熱の発生を最小限に抑えます。時間はかかりますが、それが旨みを守る唯一の方法です。
低温精米されたお米は、炊き上がりの香りが豊かで、粒の表面がなめらか。冷めても硬くなりにくく、お弁当やおにぎりにも最適です。
専用精米室に設置された低温精米機。
白米が静かに流れ出る瞬間にも、旨みが宿っています。
JAS Organic Certification
JAS有機認証は、国が定めた厳格な基準をクリアした農産物にのみ与えられる証明です。 穂の蔵の全商品は、の認証を取得・維持し続けています。
農地転換
化学肥料・農薬不使用期間 2年以上
書類審査
農業日誌・資材記録の詳細審査
現地検査
認定機関による農場実地検査
認証取得
年次更新審査で継続的に維持
穂の蔵 全商品 JAS有機認証取得
JAS有機認証の取得には、農地転換から始まり最低でも2年以上の期間を要します。 書類審査・現地検査を経て初めて認証が与えられ、その後も毎年の更新審査が義務付けられていす。 田中穂高は22年にわたりこの基準を守り続け、穂の蔵の全商品がこの認証を取得しています。 それは「安全」という言葉の重みを、数字で証明し続けることです。
Farm Life
田植えから収穫まで、22年間変わらない手仕事の積み重ね。 田中穂高が毎日向き合う、南魚沼の田んぼの表情をご覧ください。